17.愛知県(2)
1.名古屋市熱田区
2.白鳥古墳(しろとりこふん)
白鳥古墳(しろとりこふん)は、愛知県名古屋市熱田区の白鳥公園内にある古墳。一般には「白鳥御陵(しろとりごりょう)」とも呼ばれている。6世紀初頭に築造されたと考えられている前方後円墳で、法持寺のすぐ隣に位置する。かつては法持寺が管理していたが、明治9年(1876年)からは熱田神宮に、戦後は名古屋市に管理が移された。全長 70メートルなどとされるが,これらは昭和26年(1951年)に名古屋大学が調査測量を行った際の数値である。しかし前方部南端は道路建設で、後円部の東側は鳥居の建設などで、また西側も法持寺の移転改築などに伴って墳裾部が掘削されており、元々の形を留めていない。前述の調査で前方部が削平されている可能性が指摘されているほか、墳丘東側に幅5メートルほどの平坦面があった事から、2段築造であった可能性もあるとされる。墳丘には須恵質の円筒埴輪が巡らされていた。またかつては墳丘の東側から北西側にかけて幅10メートルほどの周濠があったと推定されるが、現在では確認できない状態となっている。天保8年(1837年)の台風の際に陵上の樹が倒れて内部の石室が露出。「尾張名所図会附録」によれば、石室は全長約3.7メートル、全幅1.2-1.5メートル、深さ1.5-1.8メートルの石垣組みで、5枚の蓋石によって覆われていたという。現在では殆ど原形を留めて居ないし、全体像を伺うことも出来ない。
17.愛知県(2)
1.名古屋市熱田区 2.白鳥古墳(しらとりこふん)・・・おしまい