三重県名張市・近鉄美旗駅近くに散在する古墳(馬塚古墳から東へ700m)
9.名張・美旗古墳群−貴人塚古墳(きにんづかこふん)
美旗地区 初瀬街道と灌漑用水堤防水路
貴人塚古墳の東部に新田水路が初瀬街道と交差する場所に巨大な常夜燈が建っている。灯籠の所に「初瀬街道」の看板があり、川も無いのに堤防がある。高く積まれた堤の上に築かれた上には「水田水路」で、その歴史は、江戸時代初期に入って、美旗古墳群の当りは、原野と化し、石高を上げろールために、津藩が開発事業の一環として、この地に開墾の鍬を入れたのは承応3年(1654)。開墾を提案したのは、加判奉行(かばんぶぎょう)の加納直盛(かのうなおもり)。提案者の彼を中心にして、灌漑用水確保のため上小波田に東ノ狭間(とうのはざま)池と滝之原(たきのはら)に大池を作った。池が完成したのは翌年の承応4年(1655)である。そして、多くの農民を入植させ、この時に天井川となる用水路を敷設し、原野の開墾が行われた。 と同時に美旗古墳群の多くは開削され、その姿を消していった。
三重県名張市・近鉄美旗駅近くに散在する古墳(馬塚古墳から東へ700m)
9.名張・美旗古墳群−貴人塚古墳(きにんづかこふん)
---------女良塚古墳(じょろうづかこふん)に続く-------