16.岐阜県関市関連史跡
2..遊行僧・圓空の墓と
弥勒寺官衙遺跡群(関市池尻)
円空(えんくう、寛永9年(1632年) - 元禄8年7月15日(1695年8月24日))は、江戸時代前期の天台宗の僧であり、「円空仏」とも呼ばれる独特の作風を持った仏教彫刻で知られる。生涯に12万体の仏像を彫ったといわれ、飛騨、美濃地方の各地に円空の作品と伝えられる木彫りの仏像が数多く残されている。うち岐阜県内にあるものだけで1,000体を数える。多作だが、雑なものはなく、作品のひとつひとつがそれぞれの個性をもっている。円空仏はゴツゴツとした野性味に溢れながらも不可思議な微笑をたたえていることが特徴で、一刀彫という独特の彫りが円空仏の個性を引き立てている。円空から後代の木喰も同様に日本各地で造仏活動を行っており、柔和で穏やかな表情の微笑仏は円空仏と対比されている。
圓空仏の魅力は現代にも引き継がれ、羽島市においても、現在も「圓空顕彰会」や故・山田勝美氏の造仏活動として引き継がれている。
弥勒寺官衙遺跡群(みろくじ かんが いせきぐん)
「圓空館」のある弥勒寺西遺跡(みろくじにしいせき)は、岐阜県関市池尻にある、弥勒寺跡の西に隣接する谷間に展開する遺跡。奈良時代後半から行われていた祭祀や工房跡で、2002年に実施された関市円空館建設に伴う発掘調査により明らかになった。また2006年11月から2007年2月におこなわれた第2次調査では弥勒寺に関する役所や僧房と考えられる建物群が存在していた事が明らかになりまし。この一帯は国指定史跡の弥勒寺跡、弥勒寺官衙遺跡があり弥勒寺官衙遺跡群として発掘調査が継続されています。
弥勒寺官衙西遺跡・圓空館
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弥勒寺官衙遺跡群(関市池尻)・・・・・おしまい