岐阜県不破郡垂井町泉
9.垂井・垂井の泉
この泉は、その名前どおり岐阜県不破郡垂井町泉にある県指定の天然記念物である大ケヤキの根本から湧出し、「垂井」の地名の起こりとされています。「続日本記」天平12年(740)12月条に見える、美濃行幸中の聖武天皇が立ち寄った「曳常泉」もこの場所と考えており古くからの由緒があります。近隣の住民たちに親しまれる泉であっただけでなく、歌枕としても知られ、はやく藤原隆経は「昔見し たる井の水は かはらねど うつれる影ぞ 年をへにける」(「詞花集」)と詠んでいます。のちには泉のほとりに「葱白く 洗いあげたる 寒さかな」という芭蕉の句碑が建てられました。
このように、垂井の泉は、古くから多くの人々に、天下の名泉として親しまれています。(岐阜県の名水)より。
岐阜県不破郡垂井町
9.垂井・垂井の泉
おしまい