9.岐阜県
1.庭田貝塚 岐阜県海津市南濃町庭田858
南濃町は岐阜県の西南端に位置し、西は養老山脈を控え、南は三重県に境し、東は揖斐川に接し、北は養老町に隣接する、東西5.5km・南北15.5kmの細長い帯状の町と云える。
標高0〜500mほどの高低差の大きい地勢は、住居地が養老山脈の麓より津屋川まで概ね10度の傾斜をもって東方に緩やかに展開している。 この山麓地帯には、現在は伊勢湾の海岸線からは20km余り離れているが、縄文前期から晩期末葉にかけ縄文海進から海退への移行期には、絶好の沿岸住居環境と見られ、岐阜県下では唯一海水産の庭田貝塚及び唯一河口汽水域の羽沢貝塚が見つかっている。縄文海進から海退へ向けての海域変化を如実に物語っている。
羽沢貝塚は西に養老山地の断層崖を控え、その急斜面に形成された扇状地の末端近くに位置する。 明治43年に発見されて以降、平成8年の本格的な遺跡範囲確認調査が実施された結果、貝塚は東西約20m・南北約25mの範囲に形成されていた。主な出土遺物は、ヤマトシジミを中心とした貝類や土器・石器のほか、成人骨10体・幼児甕棺3基、魚骨・骨角貝製品などが検出されている。(海津市ホームページより)
1.庭田貝塚 岐阜県海津市南濃町庭田・・・・おしまい