6.富山県・・・大境洞窟住居跡-富山県氷見市
おおざかい どうくつ じゅうきょあと
富山県氷見市のホームページより
◆日本で最初に調査された洞窟遺跡
《大境洞窟住居跡》国指定史跡
灘浦海岸に面した縄文中期〜近世にいたる洞窟の複合遺跡で、奥行35m、入り口の幅16m、高さ8m。波浪によってできた海食洞で第三紀鮮新世の石灰質岩盤。現在の床面は海面より約4m高くなっています。発掘は大正7年(1918)、洞窟内にある白山社改築の際、多数の人骨、獣骨、土器類などが出土したことから、本格的な調査が行われました。調査の結果、縄文中期から近世までのバームクーヘンのような上下6層の文化層が確認され、ことに弥生時代を中心に20体以上の人骨が発見されました。この発掘によって縄文文化と弥生文化の時間差が分かったほか、縄文期の大型石棒・石庖丁や、弥生人骨の抜歯の風習や顔面装飾(頭骨に赤い塗料のついたもの)が注目を集め、日本の考古学史上に残る遺跡として評価されています。上下6層からの出土物は以下の通りです。
▼第1層
中世・近世の土師器・陶磁器・鉄刀など
▼第2層
奈良・平安時代の須恵器・土師器など
▼第3層
弥生時代終末期〜古墳時代初期の土器・骨角器・人骨・動物遺体など
▼第4層
弥生時代後期〜終末期の土器・人骨・動物遺体など
▼第5層
縄文時代晩期後葉〜弥生時代後期の土器・石器・骨角器・人骨・動物遺体など
▼第6層
縄文時代中期中葉〜後期前葉の土器・石器・動物遺体など
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