不破尺八道場・春の三曲合奏練習会
      
時・R6.05.06am10:~pm4:00  所・不破尺八道場

不破道場 三曲合奏会

1.里の春   不破心輔>+参加希望者は誰が出ても可。
2.浪花獅子  加藤博堂+
3.楫 枕    後藤叶保+
4.秋の言葉  緒方一風+
5.嵯峨の秋  加藤博堂+
6.海人小舟  不破心輔+
7.けしの花   後藤叶保+
8.新娘道成寺 加藤博堂+
9.茶の湯音頭  緒方一風+
10.夕 顔    三宮貴子+
11.新雪月花 以下、国風会からの希望曲です。全員
12.深山木・・・国風会の曲   不破+
13.深夜の月・・生田の曲    全員+
14.蝉の曲・・・国風会の曲   不破+

15.千鳥の曲・・川瀬譜で合います 全員

※演奏曲順は順不同です。

  今回の春の合奏練習曲は、初伝の曲を沢山出して、合奏の基礎練習として企画しました。
 尺八5名、絃方8名で、お昼は野外バーベキューを食べて、みっちり研鑚しました。


1.楫枕はポピュラーな曲ですが、緩急の付け方がむつかしいです。後歌の終息の仕方が、絃方と竹とが探り・探り
になり 寺村先生にバラバラを指摘され、歌い方のおさらいを受けました。




 ピーンと張りつめた緊張感で、尺八メンバーもご指摘受けている歌い方に聞き入ります。

  後歌の終息の仕方のお手本もしていただけました。

  浪花獅子は手事の獅子舞いの所が妙味です。簡単そうで難しい。

  「深夜の月」は松浦検校作曲で、国風会の曲ではありません。川瀬譜で合奏出来ます。
国風会=名古屋の箏曲地歌演奏家団体のひとつである財団法人国風音楽会は、1893年に全国的組織の
国風音楽講習所の名古屋支部として発足。 吉澤検校の業績を守り継いでいる、名古屋独特の会派です。


 「里の春」は九州系の、里物・艶物の曲で、竹友社・川瀬派でしか演奏されない曲です

  吉澤検校の「千鳥の曲」を生田の手と国風会の手との違いを体験していただきました。

  こちらは国風会の手で、手事の流れが早くて軽やかです。

  「新娘道成寺」は皆さん慣れていて、綺麗に揃いました。

「深山木」は吉澤検校の作曲で、難曲ですが、加藤博堂さんと緒方一風さんには初見で吹いていただきました。

  国風会の中心は、中央の小山桃葉さんです。





  「けしの花」も竹友社の面々はお得意です。

竹友社所属で、芸大の学生さんです。



 「新雪月花」も竹友社の楽譜で吹けますが、この曲も吉澤検校の作曲です。竹友社の中山里子(川瀬里子)先生
が弟子で名古屋の阿部桂子さんから受け継がれて、川瀬譜として残ったと思われます。








  「蝉の曲」も吉澤検校の作曲で、矢張り手事と後歌がむつかしい曲です。

「茶の湯音頭」は新春と9月の流し素麺演奏会でも、恒例の立礼で、呈茶する度に、演奏していただいている曲です。
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「嵯峨の秋」は、箏五面と尺八五管で軽やかに合奏されました。

 演奏会のトリは「秋の言葉」で締めました。箏物の名曲で、皆さん気持ちよく演奏されました。

芸大の学生さんは、国風会の曲以外は、全曲舞台に参加する熱心で素晴らしい音を奏でる方でした。



  不破尺八道場・春の三曲合奏練習会・・・・・おしまい