破尺八道場
生田流岐阜清流会との三曲合奏研修会


        
時・令和6年7月13日(土)pm1:00~4::30
        所・不破尺八道場
 

 夏の暑い土曜日の午後から、9月の「流しそうめん三曲演奏会」の基礎練習をしました。
1.秋の言葉 2.楓の花 3.四季の眺 4.新娘道成寺 5.翁(名古屋国風会) 6.尾上の松 の
6曲でしたが、5.翁は謡のある独特の「難曲」です。音源が名古屋の歴代検校の歌のため、
2尺管で一音下がりなので、女性には出しにくい低音で、曲も緩・急があり、大変な曲です。
途中で、カセットテープで聞き直して、練習をしました。たっぷり4時間の研修会でした。



   1.秋の言葉…この曲は皆さん手慣れていて、気持ち良く合奏出来ました。






 2.楓の花・・・長くて、手が早いので、得手不得手がある曲ですが、避けては通れない曲で、「皆んなで吹けば怖くない」
  少し手が付いてゆかないところは、誤魔化してなんとか終了しました。(汗)








  3.四季の眺・・・この曲はお馴染みなので、さらりと合奏出来ました。








  4.新娘道成寺・・・演奏会ではお馴染みの曲。ここらあたりはサラリと合奏出来ます。








   5.翁(おきな・)地歌筝曲。大阪の峰崎勾当の作曲、歌詞は謡曲「翁」の三番叟)の内容を題材にした祝言曲。
関西の古い曲であまり弾かれなくなってしまったのですが、名古屋の国風会に残っています。三品正保検校や今井勉検校
が録音テープに音源を残されました。会友の高山逸星氏が、今井検校について習われ、私たちも後世に残そうと取り組み
始めました。
  とうとうたらり たらりらたらり
    あがりららりと うちりやたらり
      たらりたらりら 上りらららりと

   ところ千代まで おわしませ
    我らも 千秋候や
・・・・・延々と続き舛・・ 








  「謡」が大変ですが、これがまた面白い。曲想も緩・急在り、今までに経験のない珍しい曲です。
   途中で、今井検校の「翁」のテープを聞きながら学習中です。




    6.尾上の松・・・コロナ前には良く合奏していましたが。久しぶりの合奏練習です。歌の始めで、少しずれましたが、
     合奏を始めてからは揃いました。難曲で、箏・三弦・尺八の夫々のパートで難しいですが、揃えば矢張り名曲で、
    気持ちの良い曲です。 研修会の最後を飾るにふさわしい曲でした。





破尺八道場
生田流岐阜清流会との三曲合奏研修会・・・おしまい