糖尿病でインシュリン注射に頼らない
     「服薬療法」
の検討

糖尿病の中で、インシュリン注射に頼らない「服薬療法」に一部の人(26%)を除いて、切り換えることが出来ました。服薬に切り替えた後、殆どの人(85%)GHbA1cが5%台〜6.5%に収まっています。(下記グラフご参照下さい)

 ただし、
ブドウ糖液 75g負荷試験が必要です。2時間架かります。2時間の間に、(1)糖負荷試験前 (2)糖負荷後1時間 (3)糖負荷後2時間・・・の計3回採血します。この2時間の間は安静が必要です。インシュリンの分泌(immunoreactive insulin(IRI))が確認されたら、服薬に切り換えることも出来ます。負荷試験後、翌日には結果を報告することが出来ます(ただし、平日)。老眼でインシュリン注射の単位が見にくい方が、服薬療法(薬価の安いメトグルコ系+糖吸収阻害薬)に切り替えられる事が出来た時、大変喜ばれます。

 2型糖尿病(肥満型)の方は、まず食事療法、次に運動療法の「自助努力」が必要です。2型糖尿病で、インュリン注射をしている人は、本当に自分の膵臓からインシュリンが出ているのか、居ないのかを調べる「ブドウ糖負荷試験」が必要です。

インシュリン自己注射でお悩みの方、一度、本院窓口に、ご相談下さい。


糖尿病でインシュリン注射離脱を試み、「服薬療法」に入ったのは、インシュリン強化療法での、低血糖出現と軽度低血糖による過食と肥満の相反関係に、迷いに迷っていました。そんな時、武田製薬のMRさん企画で、2008年春に、名古屋市東区・洪内科クリニック院長 洪 尚樹先生に、羽島市で「糖尿病の新しい治療戦略」と題して、ご講演を頂き、インシュリンに頼らない「服薬療法」に切り替えられる、開業医でも出来る方法をご教授いただきました。このことが切っ掛けで「服薬療法」に取り組みました。(2010.10.14 発表)

不破医院でインシュリン療法から、服薬療法に切り換えれた、極一部の症例のご紹介。

75g ブドウ糖負荷試験/時間()

10.HK 78歳♂ H20.5.29 74.4kg
 75gブドウ糖試験/インシュリンI R I
負荷前 60分 120分
血糖 165 280 325
I R I 1.7 10.6 14


75g ブドウ糖負荷試験/時間() グラフ


インシュリン注射-10u×3回/日の男性・・・服薬に切り換えた後の経過報告グラフ


まとめ-1 全インシュリン患者さんの内、
    インシュリンを中止出来た(%)

まとめ-2 H20年9月末時点、受診された
   全糖尿病患者さんの
GHbA1cでの割合(%)
服薬に切り替えた後、殆どの人(85%)がGHbA1cが5%台〜6.5%に収まっています。


まとめ-3 H20年9月末時点、受診された
  全糖尿病患者さんの
血糖値での割合(%)
 服薬に切り替えた後、殆どの人(88%)が血糖 60〜150mg/dl に収まっています。


糖尿病でインシュリン注射に頼らない「服薬療法」の検討・・・・・以上