羽島市円空顕彰会 活動報告
1)R7.10.04~06 羽島市「みんなの円空作品展」
2)R7.10.05 「円空サミット」
3)R7.10.05 基調講演「羽島市」の円空仏・後藤昌美先生
4)R7.10.05 羽島市立中島小学校「円空さん」
5)R7.10.05 円空仏施設-各地域の取り組み
6)R7.10.04 富山県砺波市円空会・懇親会
5)円空仏施設-各地域の取り組み
円空サミットの司会は枡本理事。円空仏を保管・管理しておられる施設・寺院・地域
での取り組みをお話していただきました。
トップ葉羽島市中観音堂で、地元の「中観音堂円空顕彰会」山田柾夫さんから、地元で選ばれた
人達で、当番制でお参りされる人のお世話や見学者に説明したりしているが、高齢化で中々成り
手が少なく、苦労していることなどや維持・管理の難しさ等が話されました。
羽島市長間地区の薬師寺の森さんからも同じような維持管理の難しさが話されました。
羽島市のお隣、笠松町歴史未来館の飯田さんからは、館に数体の円空仏が展示・保管されている
と話されました。
美並・平成の円空彫り 「美並ふるさと館」の田中正秀さんからは円空彫りを楽しみながら地元の
円空仏を大切に保管・管理している旨お話がありました。
羽島市円空顕彰会の加藤 奨さんの発言(円空の生誕地は羽島)を受けて、
『円空の生誕地が、羽島とか美並とかということでなく、羽島は生誕地、美並は
"円空の心の故郷" ということだと思います』と言うニュアンスで語られました。
高山市教育委員会 文化財課 文化財施設係 係長 石原直樹さんは、まだ、当係になって日が浅い
そうで、羽島市円空顕彰会が、飛騨高山まちの博物館へ研修旅行で訪れたこと(令和5年10月)を
ご存知ありませんでした。役務柄仕方ないこと思います。
飛騨高山は円空仏の傑作が多い土地柄で、高齢化が進み、これから円空
仏を手放す人も出てきて、円空仏の収蔵が多くなることが予想され枡。海外
に流出させない対策と、海外からの観光客の多い国際都市として、外国の
方々に円空の作品と万人にやさしい円空の心を伝えてほしいと思います。
富山県砺波市の庄川町の「平和の大切さ 命の大切さを石造彫刻で表現」 水本一太郎石像彫刻
美術館 館長の松村 優さんは石像で円空造仏を独学で彫られた石附祐嗣の石仏を羽島市円空顕彰
会主催の「みんなの円空作品展」に合わせて、故人の意志を継いで、展示・寄贈されました。
石附祐嗣の石仏
砺波市庄川待ちの庄川木工挽物会 会長の島田 昭さん。見事な栃の木
の木挽き菓子器を円空顕彰会に寄贈していただきました。
ウクライナ キエフ・バレエ段支援コンサート実行委員会 会長の清澤康夫
さん。ウクライナ戦争の最中にキエフ・バレエ段支援コンサートを開催して、
義援金をウクライナ大使館に何度も掛け合って、直接手渡した・・・と言う熱
血漢。困っている人を助ける円空の心に重ねて熱く語られました。
三重県総合博物館 学芸員 瀧川和也さん。令和4年10月8日のコロナ感染真っ盛りの時期に、熱き
思いで、「三重の円空」展を開催されました。羽島市円空顕彰会は秋のバス旅行で志摩市片田の
金剛院で延宝2年(1674)に円空によって大般若経を補修された貴重な展示会を見学しました。
円空はそれまでは丁寧な仏像彫刻をしていましたが、大般若経を写す過程で、仏様の絵を省略法の
筆使いを会得され、以後は「鉈彫り」と言われる粗削りな彫像に進んだと言われています。
円空サミットには市民の方も多数参加され、熱心に聴講されました。
最後に中観音堂の管理者で、羽島市円空顕彰会のトップリーダーとして、今も元気に活躍されている
加藤 奨さんが、円空の建てた宇寶寺・中観音堂の円空仏の維持・管理に大変な費用が掛かり、
人的負担も大きい事を切々とお話されました。
円空サミットは初回でもあり、素の意図が十分に各地区の施設担当者に伝わっていなかったためか、
お話がかみ合わないこともありました。主催者として反省しております。
5)円空仏施設-各地域の取り組み・・・・・おしまい